企業を取り巻く環境は、グローバル化やデジタル化、消費者の価値観の変化など、さまざまな要因によって日々変化している。業績の数字だけでなく、その背後にある経営の工夫や市場構造の変化に目を向けることが重要だ。本コラムでは、注目企業の動向を多角的にとらえながら、現代ビジネスの本質や今後のヒントを分かりやすく伝えていく。
「睡眠の質を向上させる」――。
最近、こうした文言を掲げた商品を目にする機会が増えました。枕やマットレスといった睡眠に直接的に関連する商品はもちろん、食品やスマートウォッチなど、睡眠の質に関連したさまざまな商品が販売されています。その代表例の一つが「ヤクルト」ではないでしょうか。
眠りの深さや起床時の目覚めの改善といった効果を打ち出した「ヤクルト1000」は大ヒットとなり、大きな話題を呼びました。
医薬品に頼らずに睡眠の質を高めようという動きは、ひとつのブームになりつつあります。機能性表示食品という新しいカテゴリーも定着し、消費者が睡眠の質や美容などの「健康効果」を意識して商品を選ぶ流れが広がっています。
ヤクルト本社(以下、ヤクルト)はこうした健康ブームに乗ったわけですが、株価は意外な動きを見せています。過去5年の推移を見ると、コロナ禍以降を境に株価は大きく下落しているのです。
一方で、同じ乳酸菌飲料を扱う企業である明治ホールディングス(以下、明治HD)の株価は、この数年、比較的安定した推移を見せています。
この株価の推移の差は、どこから生まれているのでしょうか。本稿では、両社の事業戦略や収益構造をもとに、その背景を読み解いていきます。
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