両社は利益率にも大きな違いがあります。
一般的に食品業界は利益率が低いとされています。しかし、ヤクルトの営業利益率は日本で15%前後、米州では20%以上と、業界平均を大きく上回る水準を維持してきました。
このような高い利益率を支えてきたのが、ヤクルト菌シロタ株という独自の乳酸菌飲料を軸とした「一点突破型」の戦略です。原価率を40%ほどに抑え、高付加価値の商品に経営資源を集中することで、食品業界では異例ともいえる高い利益率を実現してきました。
しかし近年は、この高い利益率に影響を与えるような変化が起きています。特にアジア・オセアニア地域では、中国市場の不調の影響や、競合他社との競争の激化などもあり、従来のブランド力が揺らいだ結果、利益率が大きく低下しています。
また、医薬品事業でも苦戦しているのが見て取れます。ヤクルトの全体の営業利益率は11%程度と高水準を維持しているものの、地域や事業によるばらつきが大きくなっているのです。
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