建設業向けのDX・SaaS比較メディア「現場TECH」を運営するソウルグッド(東京都渋谷区)の調査によると、建設業従事者の約9割が施工管理のデジタル化の必要性を感じている一方、実務ではデジタル化が進んでいないというギャップがみられた。
なぜ施工管理DXの必要性は認識されているにもかかわらず、現場では従来手法からの脱却が進まないのか。
施工管理のデジタル化について「強く必要だと思う」が38.7%、「ある程度必要だと思う」が53.8%となり、計92.5%が必要性を感じていることが明らかになった。
一方、実際の施工における主な管理手段として最も多かったのは「ExcelなどのPCソフト中心」(68.5%)で、「紙・手書き中心」(12.7%)が続いた。「クラウド型施工管理アプリ中心」は8.5%にとどまった。
必要性は認識されているものの、実運用には至っていない実態が浮き彫りになった。
また、施工管理アプリ導入企業でも、主な管理手段として最も多かったのは「ExcelなどのPCソフト中心」(62.5%)だった。ツールを導入するだけではデジタル化にはつながっておらず「脱・Excel」の壁は厚い。
施工管理のDXが進まない理由として最も多かったのは「現場で定着しない」(36.9%)で、「操作習得の負担が大きい」(35.9%)、「二重管理が発生する(既存のExcelや紙への転記・再入力)」(32.2%)と続いた。
同社はこれらの課題について「単なる操作性やITリテラシーの問題ではなく、業務運用そのものの構造に起因する」とコメントしている。
建設業界では、元請企業への提出書類として「指定のExcel様式」が求められるケースが多い。そのため、自社でアプリを導入しても最終的にExcelへの転記が必要になることがある。その結果「アプリへの入力」と「Excelへの転記」という二重作業が発生し、業務負荷の増加やツール定着の妨げになっているという。
施工管理アプリを導入している企業のアプリに対する課題・不満点については「現場への定着が進んでいない」(36.0%)が最も多く、「機能が多すぎて使いこなせない」「操作性に課題がある」(同率32.4%)が続いた。
調査は3月に実施。建設業従事者426人を対象とした。
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