ソニー発“着るクーラー”が快走 レオンポケット、売上1.5倍の理由(1/3 ページ)

» 2026年04月20日 06時00分 公開
[産経新聞]
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 年々、夏の暑さが厳しさを増す中、ソニーグループの新規事業プログラムから誕生した暑熱対策のウエアラブルデバイス「REON POCKET(レオンポケット)」が人気だ。2025年度の売り上げ(事業全体)は、前年比約1.5倍に伸びており、4月に早くも全国100カ所以上で夏日を記録した今年も“身に着けるクーラー”の注目は高まっている。23年にソニーからスピンオフして事業を推進するソニーサーモテクノロジー(STTI、東京都港区)は、世界展開も着々と進めている。

photo レオンポケットを開発したソニーサーモテクノジーの伊藤健二社長=10日、東京都港区

活用しやすく

 レオンポケットは首元に装着し、デバイス本体が接触する背中などの体表面を直接冷やしたり温めたりするデバイスだ。20年に初代製品を発売して以降、毎年性能を向上させた新製品を発売し、主に都市部のビジネスパーソンの通勤や仕事中に利用されている。

 最大の特徴は、衣服の中に隠れる点だろう。一般的な冷却装置は空気の量が少ない衣服の中に入れると、冷却を維持する力が下がってしまうので、外からファンの吸排気口などが見えてしまう構造のものが多い。レオンポケットはサーモモジュールや小型大風量のファン、冷却部品を専用設計し、服の中でも冷却性能を維持しているのでビジネスシーンでも活用しやすい。

 「17年夏に上海に出張した際の経験が基になった」。STTIの伊藤健二社長はこう振り返る。外では気温が40度近い猛暑の一方、屋内は空調が効きすぎて寒かった経験だ。東南アジアなどに行ったことがある人であれば、誰もが一度は感じたことがあるだろうが、このギャップに問題意識を抱き、テクノロジーでの解決を発想した。

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