ホワイトハラスメント? じゃあどうすれば……"優しすぎるだけの指導"を変える方法「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/4 ページ)

» 2026年04月23日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
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1on1やモチベーション管理は「手段」に過ぎない

 よく「1on1を導入すれば部下との関係が改善する」と言われる。もちろん、定期的な対話は重要だ。しかし、1on1そのものが目的になってしまうと、何も変わらない。「最近どう?」「何か困ってる?」という会話を繰り返しても、登山ルートが見えない部下には何の助けにもならない。

 「何をめざしたらいいか、それをハッキリ教えてくれないのに、『最近どう?』と言われても……」

 これが最近の若者の本音なのだ。

 1on1の場でやるべきことは、「調子はどう?」「何か心配事ある?」という問い掛けではない。「今どの経由地にいるのか」「次の経由地まで何が必要か」「どこでつまづいているか」を確認し、ルートを微調整することだ。これができれば、1on1は本当に意味のある時間になる。

ホワイトハラスメントは「手順の欠如」から生まれる

 ホワイトハラスメントが起きるのは、上司が「優しすぎる」からではない。正しい手順を知らず、あるいは教えないまま、部下を「なんとなく見守る」だけになっているからだ。

 山頂への登山ルートを設計せず、経由地も示さず、ただ「無理しなくていい」「分からないことがあったら、言って」と言い続ける。こんな姿勢が部下の成長機会を奪い、ホワイトハラスメントになるのだ。

 逆に言えば、正しい手順を一緒に作り、経由地ごとに確認し、「次はここだ」と示し続ける上司は、部下もついてくるだろう。厳しさとか優しさとかは、関係がない。手順が共通言語になれば、「なぜこれをやるのか」が明確になるからだ。ハラスメントの多くは、手順がないから感情的になるのだ。

 ホワイトハラスメントを恐れる必要はない。正しい手順で部下と向き合えば、ハラスメントの入り込む余地はない。山頂を目指すルートが見えている部下は、もう「指示待ち」ではなくなるのだ。

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