50年以上にわたってドライヤーやスチーマーを販売するパナソニックが、新たな美容製品の開発に向けて着目したのが「バスタイム美容」だった。
「お風呂上がりに使用する美容製品は多く扱ってきましたが、お風呂の中でケアする製品は扱っていませんでした。お風呂で1日をリセットするところから美容が始まるという考えのもと、『バスタイムに使える美容製品』をコンセプトにしました」
そこで、自社で注力する「ドライヤー」や「ヘアアイロン」とも相性がいい製品として、「シャワーヘッド」に着目した。“髪への効果”をウリにした理由は「髪を洗ったり、乾かしたりするのが面倒」という人が多い中で、「髪が美しくなる前向きな体験」を提供する必要があると考えたこと。さらに、開発段階で社内外のモニターだけでなく、西條氏自身も「美髪効果」を実感していたためだという。
「市場には、さまざまな企業のシャワーヘッドが存在しており、当社は最後発です。そんな中で選ばれるには、これまでと違ったアプローチが求められます。多くの製品が打ち出す『肌への効果』や『節水』にもこだわりつつ、『美髪効果』を最大の強みとしました」
ファインバブルシャワーヘッドは、サイエンス(大阪市)の「ミラブルシリーズ」と、MTG(名古屋市)の「ReFa(リファ)」が市場を牽引している。リファは、ファインバブルシャワーヘッドシリーズの累計売上が世界1位(※)になった、と2026年2月に発表している。さらに、TOTOやLIXIL、130年以上にわたり水流を研究してきた丸山製作所など、大手競合がひしめく市場だ。
(※)2026年1月 薬事法ドットコム調べ(対象:2019〜25年9月の累計売上) ISOに依拠したファインバブル表現であることが示されており、その売り上げが公表されているメーカーを対象にWebで調査を実施。
パナソニックが開発に5年もの歳月を費やしたのは、性能のカギとなる「ファインバブル」の最高品質を追求したためだ。
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