ローソンは2011年頃より店内調理に注力してきた。全国約1万4600店舗のうち、フライヤーと業務用電子レンジを備えた調理スペース「まちかど厨房」を現在約9600店舗に備えている。この設備を活用し、約1400店舗でゴーストレストラン事業を展開。Uber Eatsを活用したデリバリーサービスにも参入している。
鈴木氏は「デリバリーでは、飲食店が営業していない深夜帯の注文が多いのが特徴です。24時間365日営業のコンビニであればこの需要に対応できるうえ、『まちかど厨房』も朝昼の調理の時間以外は空いているため、その時間を有効活用できます」と話す。
こうしたデリバリー需要の拡大を受け、外食同等のメニューの提供を視野に入れた際、課題となったのが調理品質の標準化だった。
「誰が作っても品質の高い味わいを提供できるようにと、TechMagic(東京都江東区)の自動調理ロボの導入に踏み切りました」と鈴木氏は話す。
同社は2018年に創業したスタートアップで、調理・業務ロボットの提供を通して、飲食業界が抱える人手不足の解消や調理品質の均一化といった課題解決に取り組んできた。
現在は大阪王将や一風堂といったチェーン店のほか、テーマパークや社員食堂など多様な飲食の現場で導入されている。2025年11月時点で、同社の自動調理ロボで提供した食事数は100万食以上に上る。
ローソン北大塚一丁目店に導入された自動調理ロボ「I-Robo 2」は最大350度以上の高火力を誇る。材料を規定通りにそろえた後は、指示通りに食材を投入するだけで料理が完成する。調理時間は平均1〜2分。スタッフはその間に容器の準備や片付けなどが可能で、省人化や省力化も実現しているという。
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