正社員回帰が加速する背景には、企業側の変化もある。ジョブ型雇用やリモートワークの普及により、正社員でも柔軟な働き方が可能になった。
Webサイトの制作などを手掛けるGIG(東京都中央区)の調査(2025年)によると、フリーランスが正社員に転じる際に最も重視する条件は「リモートワークやフレックス勤務の確保」(69.2%)で、「年収・給与」(57.5%)を上回った。
こうした柔軟な働き方を整えた企業であれば、正社員に戻るハードルは大きく下がる。同社が実施した企業向け調査では、54.7%がフリーランスの正社員採用実績を持ち、73.6%が今後も積極的に採用したいと回答している。
SOMPOホールディングスがDX部門を中心にフリーランスの正社員登用を進めるなど、スキルが明確でミスマッチが起きにくい人材として、フリーランス経験者を受け入れる大手企業も増えてきた。
藤井氏によると、Hajimariの人材紹介事業を通じて正社員に転じた人のミスマッチ率は、一般的な中途採用より低い可能性があるという。「組織のルールや文化に馴染(なじ)めるか不安を抱えて入社する方が多いが、実際には想像より柔軟な環境だったという声が大半だ」(藤井氏)
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