藤井氏は「今後もフリーランス市場は拡大していく」としつつ、二極化が進むと見ている。「AIを活用できる人は高い収入を得る一方、AIに代替されやすい業務にとどまる人は、市場価値も収入も落ちていく。この差は今後さらに広がる」と分析する。
実際、ランサーズの調査ではフリーランスのAI活用率が3割以下にとどまるなど、変化への適応が進んでいない層は少なくない。2024年に施行されたフリーランス新法の下でも、報酬や取引条件をめぐるトラブルは後を絶たず、環境整備も途上にある。
では、フリーランスとして活躍し続けるには何が必要か。AIを使いこなすスキルは前提として、藤井氏は「主体性」を挙げる。情報を自らキャッチアップし、能動的にコミュニケーションを取り、信頼を積み重ねていく。主体性は、普遍的な資質だが、AIの発達によってスキルのコモディティ化が進む今、その重要性はいっそう増している。
AIが進化しても、仕事を発注するのは人であり、成果を評価するのも人だからだ。人間ならではの資質が、これまで以上に評価される。
フリーランスから正社員に戻ることは「後退」ではない。組織の中で成長機会を得ながら、AI時代に求められるスキルを身に付ける「再設計」と捉えるべきである。キャリアの選択肢が広がった今、問われているのは雇用形態ではなく、自分の市場価値をどう高め続けるかという視点である。
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