2027年3月期以降、日本版のサステナビリティ開示基準である「SSBJ基準」に基づく情報開示が、一部の上場企業に対して段階的に義務化される見通しだ。上場企業にはサプライチェーン全体での情報把握・開示が求められ、中小企業にとっても、ESG(環境・社会・ガバナンス)への対応は取引条件や競争力を左右する重要な経営課題となりつつある。
中小企業のDXなどの調査を手掛けるフォーバル GDXリサーチ研究所(東京都渋谷区)が中小企業を対象に実施した調査によると、現状、取引先からESG対応を求められている企業は8.6%にとどまった。
一方で、対応を求められていると回答した企業のうち、約6割が未着手だった。
ESG対応の必要性を認識しながらも、実際の取り組みに着手できていない中小企業の実情が明らかになった。
ESG経営に取り組む企業が最も注力している領域は「ガバナンス/企業統治」が34.9%、「社会」が33.6%、「環境」が31.5%だった。2024年調査では他分野に比べて低水準だったガバナンス分野への取り組みが大幅に増加しており、コンプライアンスやリスク管理への意識向上がうかがえる。
取り組みの効果として「業績の向上につながった」と感じている企業は61.8%、「社内での評価向上」を感じている企業は56.4%だった。
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