SaaS is Dead論の多くは「生成AIによってSaaSアプリケーションを企業自ら開発できるかどうか」という点に偏っています。
実務では、アプリケーションを開発・導入したその先の運用体制の構築が重視されています。どのような設計がどのような意図の上に成り立っているのかを理解し、説明・検証できる状態を担保することが、中長期的にDXを推進していく上では非常に大切だということです。
これらの背景から、IT人材の採用現場の観点で見ると「SaaS is Dead」とは異なる動きが見えてきます。
結論からいえば、SaaS企業の採用が一律に縮小しているとは言い切れず、むしろ強化しているケースが目立ちます。AIの進化を前提としたプロダクト再設計が進み、ITエンジニアの需要はむしろ拡大しているといえるでしょう。
特に顕著なのが、採用の量と質が同時に変化している点です。
例えば、スタートアップや成長中のSaaS企業の中には「優秀なエンジニアであれば年間数十人規模で採用したい」といった強い採用意欲を持つ企業も増えています。
しかし、その採用意欲は「誰でもよいわけではない」という強い前提条件の上に成り立っています。ジュニア層からミドル、シニア層へ需要そのものがシフトしているため、採用ボリュームは維持・拡大されながら、求められる人材要件は大きく引き上げられています。
これは単なる採用戦略の変化ではなく、企業側のニーズそのものの変化といえるでしょう。
従来は「開発リソース」としての人材が求められていましたが、現在は「プロダクトをビジネスとして成立させるための人材」が求められています。
プロダクトをビジネスとして成立させるには、以下4つの要素を押さえる必要があります。
SaaS is Dead論とは裏腹に、ITエンジニアの採用はミドル〜シニア層を中心に活発化しています。プロダクトの再設計が進む中で採用要件は変化し「どのSaaS企業がどんな人材を必要としているのか」という議論が活発化しています。
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