実習パートでは、実践動画と課題の指示を見ながらGoogleの生成AI「Gemini」を使って進めていく。例えば「おもちゃ会社のボードゲームの配送スケジュール管理」や「造園業者が水の使用制限を考慮した植物選定をする」といったプロンプトの例が用意されており、それを自身のケースにアレンジしていく。
ここで痛感させられるのは、AIを補助役として最大限に活用するためには「業務でどんなデータを入れて何を指示するのか」を自ら考える必要があるということだ。つまり、作業者ではなく「マネジャー的な視点」への切り替えが求められるのである。
各コースの最後には確認テストがあり、80%以上の正解で合格となる。このテストも、様々な職種や業務でAIをどう使うかという実践的な問題が並んでおり、実際のユースケースに応用して考える必要があるため、単なる暗記では対応できないよう設計されている。
本講座の特に優れていると感じた点は、一方通行で聞くだけでなく、コース全体が「考え方が分かってから手を動かす」という流れで設計されていることだ。これにより、すでにAIを使っている人でも、自身の活用レベルを「60点から80点」に引き上げられると実感した。
具体的にAIの力の引き出し方が分かる事例がある。実践パートで、自身のYouTubeサムネイルをAIに渡し、「改善点を教えて」と指示すると、スマホでの視認性やレイアウトに関する具体的なフィードバックが返ってくる。さらに「このフィードバックをデザイナーへの修正依頼メモとしてまとめて」と指示すると、実務でも使える文章が生成された。
このように「生成させて終わり」ではなく、AIに評価させてさらに深掘りするというパターンが繰り返し登場する。また、評価の段階では常にペルソナを設定することで視点がクリアになることや、コース全体を通して「最終判断と責任は人間にある」というAI活用の本質的なメッセージを学ぶことができる。
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