ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
ファミリーレストランチェーン「ロイヤルホスト」の看板メニュー「パンケーキ」の冷凍食品が好調だ。近年、共働き世帯の増加やプレミアム嗜好を背景に、「高品質・高単価」な冷凍食品市場は拡大を続けている。こうした中、同店の冷凍食品ブランド「ロイヤルホスト デリ」に新たに投入されたのがこの商品だ。
「ロイヤルホストのパンケーキには熱狂的なファンがいます。『お店の味』の再現度については、社内外からのプレッシャーを感じていました」と話すのは、開発を担当したロイヤル(東京都世田谷区)の粟田隆之氏だ。
開発工程における苦労や、過去にテレビ番組で“酷評”された過去について話を聞いた。
ロイヤルホストのパンケーキは1978年に朝食メニューとして登場して以来、現在まで続くロングセラー商品である。米国の朝食文化を参考にして生まれたメニューであり、スイーツと軽食の中間のような「あまじょっぱい」味が特徴だ。
このパンケーキを家でも食べたいという声や、ギフトとして贈りたいというニーズを受け、ロイヤルは2025年夏から冷凍食品化に着手。約1年間の開発期間を経て、店舗で提供する形式と同じ3枚入りで販売している。シロップが付属し、価格は620円。
「ロイヤルに入社すると、研修でパンケーキの作り方を先輩から叩き込まれます」と粟田氏は話す。それだけに味はもちろん、直径や厚みの再現にも力が入ったという。
店舗の味を再現する上で最もこだわった点について、粟田氏は「ふんわり感としっとり感、そして『喉ごし』です」と説明する。パンケーキは焼いてから冷凍すると縮んでしまい、身が詰まってしまう。これにより、食べるときの「喉ごし」が悪くなるというのだ。
こうした課題を解決するため、材料の配合と機械での混ぜ時間を工夫した。水は一切使わず、水分は牛乳のみを使用。パンケーキにシロップが染みこむようにするため、焼く際に生地にほどよく気泡が生まれる加水量になるまで試作を繰り返した。
また、店舗では手作業で行っている工程を機械で再現するため、原料を機械に投入するタイミングも細かく調整したという。
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