なぜローソンの「コールマン日傘」は20万本売れたのか 男性にも広がる日傘需要(2/3 ページ)

» 2026年07月22日 05時30分 公開
[米倉志保ITmedia]

日傘初心者の支持を集める

 市場では、男性の日傘需要が拡大している。メルカリの調査によると、「メンズ日傘(晴雨兼用含む)」の2025年7月の購入者数は前年同月比61%増となり、レディースの伸び率(7%増)を大きく上回った。2026年も4〜5月の時点で前年を上回るペースで推移している。

メルカリにおけるメンズ日傘(日傘と晴雨兼用傘)の購入者数推移(出所:メルカリのプレスリリース)

 日傘は従来、紫外線対策など美容目的のイメージが強かったが、近年は暑さ対策として利用する人が増えている。傘メーカーのウォーターフロント(東京都渋谷区)の調査では、男性が日傘を使う理由は「熱中症対策のため」が73.1%で最多となり、「男性でも日傘を使うのが当たり前だと感じるようになったため」も39.8%に上った。

 メルカリの調査では、メンズ日傘の購入者は30〜50代が中心だった。コンビニの主な利用者層と重なることも、ローソンの日傘が支持を集めた要因の一つといえそうだ。

 実際、「Coleman 晴雨兼用・自動開閉折りたたみ傘55cm」も、コンビニの主な利用者層である30〜50代を中心に売れている。ユニセックスなデザインで男女問わず人気があり、天候に左右されず販売数を伸ばしていることから、雨傘・日傘の両方の需要を取り込んでいるとみられる。

ローソンの利用者層を中心に売れている(編集部撮影、以下同)

 2025年に発売したダークグレーのモデルでは、男性の購入比率が約55%だった。2026年は女性にも手に取りやすいアイボリーを投入した結果、女性の購入比率は約45%から約60%に伸びた。

 傘を買うときにブランドを意識する人はそれほど多くない。一方で、コールマンはキャンプ用品で知られるブランドのため、「アウトドアで使われるブランドなら、雨や日差しにも強そう」というイメージを持たれやすい。日傘を初めて買う人でも機能性をイメージしやすく、購入の後押しになったという。

 価格設定にもこだわった。ローソンの商品本部 生活・日用品部 マーチャンダイザーの矢野僚子氏によると、コンビニのビニール傘も1000円前後まで値上がりしており、「どうせ買うなら長く使えるものを選びたい」というニーズが高まっているという。一方、ブランドの日傘には5000円以上する商品も多い。そこで、ブランドとのコラボ商品でありながら手に取りやすい2980円に設定した。

 同時発売した「Coleman はっ水・防水 レインパーカー」も好調だ。傘を差せない場面や肌寒いシーンでの利用を想定した商品で、野球観戦やアウトドア、自転車利用などの需要を取り込んでいる。購入者は20〜40代が中心で、折りたたみ傘よりも若い世代に支持されているという。折りたたみ傘とセットで購入する人も多い。

「Coleman はっ水・防水 レインパーカー」

 コールマンコラボ商品はインバウンド客にも人気だ。特に中国や台湾からの観光客が多い九州の店舗で販売が伸びている。現地のインフルエンサーがSNSで紹介したことをきっかけに、この商品を目当てに来店する人も多いという。

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