「どれが一番いい?」とAIに聞くのは“二流経営者” 楠木建教授が暴くAI時代の「意思決定」の真実(3/3 ページ)

» 2026年07月27日 07時00分 公開
[濱川太一ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

AI時代に求められるのは「スキル」ではなく「センス」

 AIによって定型業務が外部化されれば、人間の側に起こることは、以下の3つの方向性だと楠木教授は話す。

(1)「早く帰りましょう」(週休3日制、1日6時間労働などワークライフバランス志向)

(2)「あなたはクビです」(米国で加速する人件費削減)

(3)「空いた時間で意味のあることをしましょう」

 楠木教授は(3)が日本企業にとって今後重要になってくると指摘する。だからこそ企業は、社員一人一人が、何が好きで何が嫌いなのかを理解し、それぞれが力を発揮できる仕事へつなげていくことが重要になるという。

 「AIがこれだけ使えるようになるということは、スキルのデフレとセンスのインフレが同時に進行しているということです」

 知識や定型的なスキルは、AIによって誰でも活用しやすくなる。一方で「何を目指すのか」「どちらを選ぶのか」「何に意味を感じるのか」といった、人それぞれの価値観や判断力は、これまで以上に重要になる。

 AIの進化によって人間の役割が小さくなるのではなく、むしろ、人にしかできない意思決定や価値判断が、これまで以上に問われる時代に入りつつある。

ダイハツ、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!

photo

ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。

AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。


  • 開催日:7月8日(水)〜8月5日(水)
  • 形式:オンラインセミナー
  • 参加費:無料

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR