その効果は、企業活動のさまざまな場面で現れる。
認知・第一想起
自社の専門分野について実務者が語り続けると、「この分野ならこの会社」という想起が育つ。筆者たちが制作を手掛けたある専門テーマの番組では、配信を機に講演や登壇の依頼が短期間で10件ほど増え、書籍化の話まで舞い込んだ。短い動画では伝えきれない背景や考え方まで届けられるため、認知の先にある信頼が積み重なっていく
採用
手応えが早いのは採用だ。エン・ジャパンの調査では、応募者が「知りたくても、自分では調べきれなかった」と答えた項目のトップは「職場の雰囲気」で55%。最も知りたいのに、最も見えにくい部分である。
あるIT系の大手上場企業(年間で数十人規模の新卒を採用し、エントリーは数千件に及ぶ)では、1本40分ほどの採用番組にもかかわらず、面接前に3〜4本聴いてくる候補者が続出した。その結果、辞退率は下がり、選考通過率は上がった。会社説明に割いていた時間が、そのまま本質的な対話へと変わったのである。
ファンづくり
筆者たちが関わるある番組のリスナー交流会では、初対面同士が番組の話題ですぐに打ち解けていた。受付を買って出る人や、次回の企画案を持ち込む人まで現れた。
ただ聴くだけの存在ではなく、番組を一緒に育てる仲間になっていた。また、ある英会話教室の番組では、聴き手の動機が「英語を学びたい」から「この先生に習いたい」へと変わり、入会後に長く続く人が増えたという。
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