なぜ一流は仕事帰りに寄り道する? 「自分時間」に切り替える習慣世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか(1/3 ページ)

» 2026年08月22日 08時00分 公開
[越川慎司ITmedia]

この記事は、書籍『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか 年収が上がる帰宅後の過ごし方 』(越川慎司/クロスメディア・パブリッシング)に、編集を加えて転載したものです。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。


 世界の一流と呼ばれる人々は、早めに会社を離れたあと、「仕事時間」から「自分時間」へと切り替えるためにある“儀式”を設けています。

 弊社が2025年から26年にかけて、欧米やアジアのグローバル企業のエグゼクティブを対象に実施した調査では、全体の81%が「職場でも自宅でもない、定期的に通う場所がある」と回答しました。

 彼らはサードプレイスと呼ばれる場所に足繁く通い、日々のルーティンに取り入れています。こうした場所が必要とされるのは、そこが「思考のモードを切り替えるための重要な拠点」として機能するからです。

(出典:ゲッティイメージズ)

 私がマイクロソフトに勤務していた頃も、優秀な同僚たちの多くは特定のコーヒーショップの常連でした。

 彼らは週に3回ほど、退社してから帰宅するまでの間に決まったカフェへ立ち寄り、 30分から1時間程度の時間を過ごすことを習慣にしていました。彼らはそこで仕事の続きをすることも、何かの勉強に励むこともありません。

 ただその場所に身を置き、コーヒーを飲んでいるだけです。それだけで、仕事に従事していた脳が、別の状態へと切り替わるのだ、と彼らは口にしていました。

 周囲からの評価や果たすべき義務から物理的・精神的に距離を置く時間は、自分自身を回復させるために不可欠な役割を果たしています。

 日本においてサードプレイスで自分だけの時間を持つ習慣が定着しにくい背景には、日本人が抱く特有の「罪悪感」が存在します。

 多くの日本人は、仕事と無関係な活動に時間を費やすことに対して、自分自身を責めてしまう傾向があります。弊社が2024年に国内のビジネスパーソンを対象に実施した調査では、平日の夜に仕事や家族と関係のない自分だけの場所や時間を確保できていると回答した人は、わずか23%にとどまりました。

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