「まるで水風呂」の水冷ウェア なぜ軽さを捨てた? 重さ2キロでここまで冷える理由(2/4 ページ)

» 2026年08月22日 06時00分 公開

前回モデルの反響が、新モデルを生んだ

 具体的な販売台数は非公開だが、2025年に発売した前回モデル「ChillerX」の反響は想定以上だった。水冷ウェアはShiftallが初めて手がける領域だったが、参入1年目から手応えをつかんだ。新モデルのProも、6月の発表以降、販売は概ね計画を上回って推移しているという。

「面」で冷やす

 Shiftallが開発でこだわったのは、「とにかく冷える」ことだった。ペルチェ素子で肌を直接冷やす方式は、凍傷を防ぐために電力を抑えねばならず、単体では冷やす力を高めにくい。強く冷やそうとするほど、この方式では限界がある。そこでたどり着いたのが水冷だった。

 「圧倒的に冷えるため、冷えを求める人には評価してもらえるはずだと考え、商品化した」と代表取締役CEOの岩佐琢磨氏は説明する。

photo 計画を上回る売れ行きを見せる

 ただ、水冷も万能ではない。冷たさと冷やす面積が強みだが、その分、重量と消費電力がかさむ。それでも冷却を優先したのは、ユーザー層が明確だったためだ。同社は、前回モデルから、炎天下で働くプロの職人と、暑さで趣味を諦めたくない層の双方をターゲットに据えていた。いずれも、冷えることへの要求が強い層といえる。

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