「おにぎり」がブームとなり、数年がたつ。「おにぎり専門店」は5年で約2倍に増加し、2025年には2467店に達した(出典:食べログ、2025年9月1日時点)。
ここ数年で、大手も続々と参入。コメダホールディングス(HD、名古屋市)の「おむすび 米屋の太郎」や、3COINSを展開するパルグループホールディングス(大阪市)の「スリコオニギリ」、象印マホービン(大阪市)の「象印銀白おにぎり」などが開業した。
一方で、ブームが落ち着いてきたこともあってか、いずれも3店舗以下にとどまり、大きく増えていない。国内で最も店舗数が多い「おむすび権米衛」も、2021年の国内48店舗から2店舗増の50店舗(2026年9月中旬時点)にとどまる。小規模店では閉店も見られ、原材料や人件費の高騰に耐えきれないのかもしれない。
そんな中、独自の提供方法やメニューで目を引く「進化系」のおにぎり専門店が好評だ。飲食店事業を手掛けるマリノ(名古屋市)が2022年に始めた「ごちそう焼むすび おにまる(以下、おにまる)」では、炙り焼きにしたご飯とおかずを組み合わせた独自メニュー「ごちそう焼むすび」を看板商品とする。
併設の厨房で、調理の様子を眺められる“ライブ感”もウリ。国内だけでなく海外でも店舗を増やし、国内は24店、海外は23店まで拡大した(2026年9月中旬時点)。
また、ロイヤルグループのロイヤルコントラクトサービス(東京都世田谷区)では、2026年7月に「てんや」の新業態として、おにぎり天どん専門店「おにどん」を御茶ノ水駅内に開業。こちらも“エンタメ性”を重視した店舗づくりで、天ぷらを揚げる様子をあえて見せている。注文後に天ぷらを揚げて仕上げる「揚げたて・握りたて」も特徴だ。
おにぎりブームが落ち着く中、独自戦略を打ち出す「おにまる」と「おにどん」の狙いや反響を聞いた。
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