振り返りでは、事実と解釈を分けることを重視する。例えば「若手に主体性がない」は解釈で、事実は「作戦会議で若手の発言がなかった」かもしれない。その若手がリーダーを任されると、発言が増えることもある。本人の資質だけでなく、役割や関係性が行動を左右している可能性が見えてくる。
赤サバ研修の目的は、人を評価したり分類したりすることではない。西野氏は、「その人が動き出す起点と条件を探ることだ」と語る。起点とは、自ら発言したり動き出したりするきっかけを指す。条件は、そのきっかけを生む役割や環境だ。こうした変化を観察し、職場で人材を生かすヒントにする。
赤サバ研修が生まれたきっかけは、留学生への就職支援だった。ある日、カードゲームを交えた面談を実施したところ、履歴書からは読み取れない一面が見えたという。遊びの要素を取り入れることで、普段とは異なる一面を引き出せる。そこで目を付けたのが、サバゲーだった。
サバゲーを通じて、特性に合った役割やきっかけがあれば、個人もチームも変わることを経験し、研修に生かせると考えた。その後、赤外線の装置と出会い、研修として形にしていった。
しかし、当初は会場探しからつまずいた。体育館を借りようとしても「前例がないから」と断られた。さらに、銃の形をした機器は見た瞬間の印象だけで判断されることもあり、研修として理解してもらうのにも苦労した。
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