建設業界の「見て覚えろ」が限界に 若手を育てる「仕組み」とデジタル(2/5 ページ)

» 2026年09月27日 19時30分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 一方、国土交通省によると、建設投資額(名目値)は官民で26年度に81兆円となり、7年連続で増加する見通しだ。インフラの老朽化や災害復興などで建設需要はふくらんでおり、人材不足はますます深刻になりつつある。

 そうした中で今年3月、進和建設工業(堺市)が大阪市浪速区で完成させた10階建てマンションが話題を呼んだ。50坪(約165平方メートル)という狭い敷地の高層建築で難易度が高かったが、現場監督を担当した能見竜馬さん(23)はまだ入社2年目だった。

 現場監督が一人前になるまでは通常、5〜10年かかるとされる。同社によると一般的なゼネコンでは、現場ごとに設計条件や仕様が異なり、監督は長時間図面を読み込み、工程を一から組み立てる必要があるという。

 今回、入社2年目での監督を可能にしたのは、「根性論ではなく仕組みで育てる」という独自の方法だ。設計・工程を標準化して建物を「商品」として規格化。工程を9つに分解し、進み具合を可視化することで「だれが担当しても回る現場」を構築した。能見さんは「工程や役割が整理されているため、自分が何をすべきかが明確」とコメントしている。

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