これまでクルマは、個人の目的に合わせられる最大公約数的な仕立てとすることで、多くのユーザーを獲得してきた。しかし、これからはよりユーザーの好みやニーズを細かく捉えていく必要がありそうだ。
自分の個室として使えて楽しめるクルマが、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視するユーザーに受け入れられるのではないだろうか。
業界関係者の中には「これまでもそのようなクルマはあったし、大体のクルマはそうした使い方ができるではないか」と思う人も少なくないだろう。
確かに、トヨタのプロボックスにはコンセントや作業用の小さな机のようなスペースが備え付けられている。ミニバンや軽ハイトワゴンは、フルフラットシートにすれば車中泊も可能だ。そのようなクルマは珍しくない。
しかし、それらはあくまで「取りあえず」の機能である。会社に戻って作業するほどのことではない、ちょっとした作業なら何とかこなせる程度の仕様だ。
都内のマンションの平均価格が1億円を超えたといわれる今、自室に不満を持つドライバーは少なくないはずだ。それを補完するクルマを作れば、大ヒットまではいかなくても、安定してロングセラーとなる可能性は高い。
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