2015年7月27日以前の記事
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なぜテレビ局はダメになったのか? 変わる視聴率競争消費トレンドから見る企業戦略の読み解き方(6/7 ページ)

テレビ局を取り巻く経営環境は厳しさを増している。この背景には、長年にわたりテレビ局と「蜜月の関係」を築いてきた広告代理店が彼らを見限り始めていることが大いに関係するという……。

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プレゼンス低下で見限られるキー局

 ところが、現在に目を転じてみよう。視聴率はかつての価値を失い、番組はどのテレビ局も画一化。このまま同質的なコンテンツで視聴率競争を続けていけば、決定的な勝者と多数の弱者に分かれるだろう。

映像ストリーミング配信サービス「Netflix」などが日本でも台頭(出典:同社サイト)
映像ストリーミング配信サービス「Netflix」などが日本でも台頭(出典:同社サイト

 多数の弱者には、集客力がなく、二束三文の価値しかなくなった番組枠・CM枠だけが残されるが、それらは広告代理店にも見捨てられることになる。そうした番組枠、CM枠がどんどん増えていけば、業界から脱落していくテレビ局も出てくる。

 しかし、生き残ったテレビ局の独占力が再び高まることはない。なぜなら、インターネットによって新たに開かれたコンテンツ配信や広告配信の空間は、無限大にまで広がってしまったからだ。

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