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汚名返上を願う! 豊臣秀次は地元に愛される名君だった:「真田丸」を100倍楽しむ小話(2/3 ページ)
豊臣秀吉の怒りを買い、28歳の若さで亡くなった豊臣秀次。“殺生関白”というあだ名が付けられるなど、これまで悪名高いイメージがありましたが、実は地元・近江の人々からは今なお慕われている名君なのです。
編集部F: 秀次は、秀吉の姉の子どもですよね。年齢的にも生まれながらボンボンだったわけではなく、小さいころはそれなりに苦労していますね。
小日向: そうですね。秀吉が権力を握った後は、その七光りをもっと振りかざすことはできたのでしょうが、実は秀次は戦(いくさ)を頑張っているのです。
編集部F: へー、そんな印象はありませんでした。
小日向: 戦績を見ると、活躍した合戦も多いようです。例えば、北条氏の小田原征伐の際、現在の静岡県三島市にある山中城を大将として半日で陥落しました。先日、私も山中城に行きましたが、いろいろと考えて築かれた堅固な城でしたよ。
また、秀次と親交の深かった公卿の山科言経によると、秀次は能や茶道に通じ、連歌を好む風流も持ち合わせており、何よりも争いごとを好まない人物だったようです。
編集部F: すごく立派な人じゃないですか!
小日向: まだまだありますよ。秀次が近江八幡の城主を務めていたとき、「楽市楽座」を施行したり、城の防御である八幡堀を琵琶湖とつないで往来する船を寄港させたりするなど、町の繁栄の基盤を作りました。だから実は今でも地元では名君として慕われているのです。
編集部F: 現在でも地元で人気があるというのが何よりの証拠ですね。秀吉は惜しい人物をなくしましたね……。
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