MAXのチームワークがどんどん強まった理由:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(2/5 ページ)
どんな仕事であってもチームワークがなければ最大限のパフォーマンスは出ないと思います。特に私たちアーティストにとってそのことを強く感じるのがライブです。MAXはライブを通じていかにチームワークを強くしていったのでしょうか。
「どんなときも」という曲で頭が真っ白になり、自分が歌うパートの歌詞を忘れてしまったのです。どうにかその場を乗り切ろうと思い、会場のお客さんにマイクを向けたのですが、その作戦はバレバレで……。すると、その会場の空気を察知したMINAが、次に歌うはずの自分のパートも、同じように会場にマイクを向けてくれたのです。このチーム愛で、私のミスが救われました。
これらの失敗談はあまりにも印象的だったので紹介しましたが、ライブでちょっとしたミスは常に起きるもの。けれども、それをお互いがうまく補い合えるチームワークが今のMAXにはあります。
どんな仕事でもチームワークは大事だと思います。読者の皆さんも、社内のメンバーだったり、ビジネスパートナーだったりと、日ごろからチームで仕事をする機会は多いでしょうから、その大切さは十分に感じているはず。
MAXのチームワークの良さを強く感じる瞬間が、やはり大勢のお客さんを前に、ステージの上でパフォーマンスするライブです。ライブは私の仕事の中でも最も楽しく、緊張するものです。それはほかのメンバーもきっと同じはず。そんなときにこそ、お互いを知り、お互いを認め、お互いを生かすことができるかどうかが重要だと感じています。チームのために得意な場面では先頭に立ってメンバーを引っ張る気持ちで動き、苦手なパートではメンバーのサポートに徹する、そうした行動を自然と取れるのが、真のチームワークだと考えています。
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