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2019年読まれた記事ランキング池田直渡「週刊モータージャーナル」(4/7 ページ)

クルマ好きの間でよくいわれることのひとつに、「1989年は日本車のビンテージイヤー」という言葉がある。トヨタ・セルシオ、日産スカイラインGT-R、ユーノス・ロードスター、一年遅れだがホンダNSXがデビューした。ちょっとツブが落ちてもいいなら発売順に、スバル・レガシィ(BC/BF)、日産フェアレディZ(Z32)、トヨタMR2(SW22)、こちらも一年遅れなら日産プリメーラ(P10)もあった。後年評価されるとき、19年は89年に続く第2のビンテージイヤーとして記憶されるかもしれない。

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第6位:EVへの誤解が拡散するのはなぜか?


各メーカーの、CO2排出量平均と車両平均重量をプロットした図(=トヨタ資料より)

 これはとても大事な記事だと筆者は思う。EVはやがて普及する。それは多分この業界にいる誰もが疑っていないが、問題は時間軸だ。あたかも、今すぐに内燃機関が滅亡してEVに席巻されるような無責任な未来予測が余りにも多すぎる。

 ちなみに彼らがこれまで主張してきたことが正しいとするならば、あと2年程度で、新車の販売台数の過半はEVになっているはずである。そんなことは絶対に起きない。何より現状ではそれだけのバッテリー生産能力はどこにもない。

 だから馬鹿なことをいっていないで、一歩一歩EV普及のための可能性を探り、努力していく必要があるし、筆者だって低炭素社会のために役立ちたいと切に願っている。ただし、それは現実と乖離(かいり)した夢物語を語ることではないと思う。

第7位:ダメなカローラと良いカローラ


TNGA世代のカローラ3タイプ

 カローラ・シリーズが素晴らしく進歩した。TNGA世代の製品は、どのクルマもトヨタの新境地を切り開いていると思う。その進歩は著しく、TNGA世代とそれ以前は隔絶といっていいくらいの隔たりがある。

 という状況にもかかわらず、トヨタは今でも、旧世代のカローラ・アクシオとフィルダーを「同じカローラ」の名前で売っているのはどういうことかと、憤慨しつつ書いた記事。新型が3ナンバーサイズになったから5ナンバー需要を満たすためという見方もあるが、新型の進歩を褒めた同じ筆で、事情があるなら旧型もOKとは筆者は書けない。そういう事情を満たすのであれば、プロボックスに乗用モデルを設定すべきだろう。

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