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「リモートワークでコミュニケーションが減った」 実際何が問題なのか? 調査データを基に解説:「総務」から会社を変える(3/4 ページ)
『月刊総務』編集長の豊田健一氏による、総務とDXを巡る連載。リモートワークの浸透でコミュニケーションが減ったことはよく課題に挙がる。では、コミュニケーションが減ると、実際にどんなデメリットが生まれるのか? 調査を基に解説していく
コミュニケーション減少が生む、もう一つの課題
コミュニケーションの減少によるデメリットは、帰属意識の低下だけではない。
調査では、リモートワークの中で、会社の方向性を社員に伝えることができていると思うか尋ねたところ、「とても伝えにくくなった」「やや伝えにくくなった」が合わせて79.1%だった。つまり、会社としてのビジョンを浸透させにくくもなっているのだ。
もちろん、Web会議により会社のビジョンを伝えることはできる。しかし、こうした経営にかかわるビジョンは伝えるだけでは不十分で、「共感」「腹落ち」といった要素が必要になる。かのドラッカーも言っているように、「コミュニケーションは情報ではない」「思想、意見、情報を伝達しあい、心を通じ合わせるプロセスである」。
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