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人事の課題をHRテックで解決 Thinkingsが掲げる「採用の解像度を上げる」ビジョンとは業務の複雑化とツールの乱立が課題(4/4 ページ)

採用の応募チャネルの増加、通年採用の普及など、企業の採用活動は多様化・複雑化し、担当者の業務は煩雑になった。採用のミスマッチをなくしていくことが経営課題にもなっている。HRテック企業の社長と投資家の目線から現状の採用についての問題点を語る。

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HRテックのプラットフォームを目指す

 「SONAR ATS」への投資を決めた大きな理由を、本間氏は2点挙げた。1点は採用について細かい対応ができるように作り込んだ、クラウドで提供されるソフトウェア(SaaS)であること。もう1点は、HRテックのプラットフォームになる可能性があることだ。

 「新型コロナによる変化もあって、画一的な採用は終わりつつあると思います。組織が強くなるためには、応募者にきめ細かく対応することと、自社に最適な採用管理のフローを設計すること。これは必須だと思いますので、自由に設計できるチャート形式で管理やコントロールできる仕組みはいいですね。そこまで作り込んでいるSaaSは他にはないと思います。

 SaaSビジネスでは、『さまざまなサービスを統合してプラットフォームにします』とプレゼンする企業がたくさんありますが、実際にプラットフォームを目指してきちんと進めている企業はほとんどありません。その点でThinkingsはベースがあり、データも蓄積しています。投資家としてはHRテックのプラットフォームになるよう期待したいと思っています」

 吉田氏もプラットフォーマーになるために、自身が設立したイグナイトアイ(東京都千代田区)と、同じくHR Tech事業を手掛けるインフォデックス(東京都中央区)を経営統合させてThinkingsを設立したと説明。上場を目指す意気込みを次のように語った。

 「プラットフォームとして使ってもらえるようになるには、パブリックなカンパニーであることが重要だと思っています。上場を目指しているのはそのためでもあります。上場することで、クラウドシステムを提供する企業として、お客さまがより信頼してデータを蓄積して頂けるのではと考えています。

 もちろん、採用管理システムを使うだけでは、採用の仕事は完結しません。足りない部分を補ってプラットフォームを実現するために、新サービスのSONAR Marketplaceでは、応募、選考プロセス、入社後という3つの領域で他社の多様なサービスと連携します。

 特に、応募の領域についてはサービスが乱立している状態です。この職種ならこのツールがうまくいっているという提案を、なるべく早くできるように取り組んでいきたいです」

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