どんな働き方ができるのか 「星野リゾート」でワーケーションを体験:ワークは“ついで”(3/6 ページ)
ニューノーマルな働き方として、コロナ禍で注目されている「ワーケーション」。ホテルや旅行会社は独自のプランを打ち出しているが、実際のところどうなのか。ノマドワーカー歴5年を超える筆者が、2カ所で体験した様子をお伝えする。
サウナ、ジェットバスなど「癒やし」要素も
星野リゾートでは、ワーケーションにおける「バケーション」要素にも注力している。夏から秋にかけてのトマム観光の目玉である「雲海テラス」では、滝のように雲が流れるダイナミックな光景を楽しむ人が多い。ちなみに、発生確率は約40%だ。
室内の設備も特別感が漂う。いずれのワーケーションプランでも、各部屋に展望ジェットバスとプライベートサウナが設置されている。
近年は空前の「サウナブーム」ともいわれており、特にビジネスパーソンにとって、サウナや温泉は欠かせない癒やし要素ともいえる。しかし、一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所が実施した「日本のサウナ実態調査2021」では、サウナ愛好家人口が2584万人/23.9%と17年の調査開始以来、過去最低の数字に。同調査で、「コロナ禍にサウナに行く回数が減った」と答えた人は60.6%にのぼる。
そんななか、感染リスクを気にせずに利用できるプライベートサウナと展望ジェットバスは、ビジネスパーソンにとって大きな引きになる。トマムの「ととのうワーケーションプラン」では、リクライニングができるデッキチェアと飲料水を部屋に用意し、サウナ三昧の時間を過ごせるように工夫している。
特別感のある食事も、ワーケーション利用者のバケーション気分を高める要素の一つ。イタリアンレストラン「オットセッテ トマム」では、海の幸・山の幸、季節の食材を使ったコース料理を提供している。
旬の食材を利用した、季節限定メニューも多数提供。例えば、8月まで開催中の「メロンシャンパンテラス」では、青肉系・赤肉系の2種類のメロンを提供したことで、子どもから大人まで幅広く魅了しているようだ。
ファームエリアのアクティビティも充実している。大自然を生かしたラフティング、体験乗馬、サファリカートツアーなど多彩なプログラムを用意しており、トマム近辺だけでも遊べるように工夫している。
1〜2時間で気軽に体験できるものも多くあり、例えば、午前中は仕事、午後はアクティビティ体験などメリハリのある過ごし方も可能だ。
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