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クラファン3900万円達成! 集中度を数値化するイヤフォン型脳波計「VIE ZONE」の可能性中高年の男性が支援(5/5 ページ)

日本のスタートアップが発表したイヤフォン型脳波計「VIE ZONE」が、クラファンで3900万円ほどの支援金を集め、注目されている。イヤフォン型脳波計とは、どのようなアイテムなのか。同製品を開発したVIE STYLEの社長に話を聞いたところ……。

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ブレインテックによる、薬を使わないメンタルケア

 にわかに市場が開花しつつある「ブレインテック」領域では、主にヘルスケア、教育、スポーツ、エンタメなどの分野で商業化、あるいは実証実験が進む。三菱総合研究所では、24年にブレインテック市場が5兆円規模になるとの予測を立てており、フェイスブック、日産自動車といった大手企業も続々参入している注目領域だ。

 5年前からブレインテック領域に挑むヴィースタイルは、ようやく製品が発表できる段階までたどり着いたばかり。競合からは、脳波を活用して瞑想や睡眠の質の向上を促す、あるいは脳トレができる製品がすでに発売されているが、「耳から脳波を計測できる技術を使った製品は、いまだ市場で見たことがない」と今村氏はいう。


スポーツ業界でも選手の能力向上を目的に、ブレインテックの導入が進んでいる

 「頭に巻くタイプの脳波計は多く見られますが、耳穴で測る脳波計は非常にレア。最短での市場展開はもちろん、集中しやすい楽曲を個別にレコメンドする機能の開発なども進めていくつもりです」

 さらに同社では、さまざまな企業とコラボレーションして、薬に頼らないメンタルケア領域のデバイスを開発したいと意気込む。

 「脳科学やITを活用して、うつ病や認知症などをケアしていく取り組みは『DTx(デジタルセラピューティクス)』とも言われ、製薬企業などを中心に広まっています。私たちは現在数社と共同開発を進めており、プロダクトとして発表できるよう動いています。

 現在は小さなスタートアップで、数名の社員と外部委託の開発者のみでプロジェクトを進行しています。しかし、今回のクラウドファンディングを終えた後は、日本での市場展開、組織拡大、資金調達を目指しており、将来はIPOといった道筋を描いています」

写真提供:VIE STYLE株式会社

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