ジョイフルのハンバーグが20万食も! ユーチューバーとコラボしたD2C事業の成功法則:仕掛け人に聞く(5/6 ページ)
YouTube試聴人数の飛躍的な増加に伴い、近年ユーチューバーとのタイアップ企画が急増している。ファミリーレストラン「ジョイフル」では、「ヒカル考案 冗談抜きで旨いハンバーグ」が発売1週間で累計20万食を達成。これらを手掛けたサムライパートナーズ社の青木康時氏に、「ユーチューバーとコラボレーションしたD2C事業の成功法則」を聞いた。
店頭に1000人が並び、祭りのような1日に
3人の人気ユーチューバーがタッグを組んで、世界一の記録を取りにいく。そんなドラマ性がある企画と彼らの影響力が相まって、企画を実施した7月17日に1547本を販売。見事、ギネス世界記録を達成した。売り上げに換算すると、2500万円ほどになる。
「事前に3人のインスタグラム、ツイッター、You Tubeで積極的に予約を促していたため、ある程度まで売れることは想定していました。しかし、記録が達成できるか否かは当日まで読めない状態。結果的に残り20分というタイミングで、目標の1500本を達成できました」
当日は、開店前から約1000人が行列を成し、中には「ヒカル」と書かれたうちわを持った人や被り物を着た人も。店舗近隣だけでなく、全国各地からファンが訪れ、お祭り騒ぎのような雰囲気だったという。
プロモーションの一環として、オンデーズのYou Tubeチャンネルで途中経過をライブ配信していたため、それを見て駆けつけた人もいれば、たまたま通りかかって衝動的に購入した人も。「ヒカル氏と写真撮影ができる」という特典に魅力を感じて購入に至った人も少なくなかったとか。
「正直、本当に達成できるのかひやひやしたタイミングはあったのですが、ライブ配信で来店を促し続けたのは効果的だったと思います。ヒカルさんは関西出身、門さんは関西拠点、宮迫さんは関西で認知が高いということで地場のパワーもあったのかなと」
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