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東海道新幹線「のぞみ」のビジネスパーソン向け「S Work車両」とは何か:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/7 ページ)
JR東海は10月1日より東海道・山陽新幹線「のぞみ」号の7号車を「S Work車両」とし、9月1日より販売を開始した。期間は2022年3月31日まで。ビジネスパーソン向けの指定席として、座席通話、PCの打鍵音などを相互に許容し合う車両となる。ビジネスパーソンへの販促策だが、背景には乗客の多様化がある。
もっとも販売は、オンライン予約システム「EX予約」「スマートEX」に限定され、操作メニューに「S Work車両」が明示される。利用者は主旨を認識した上で予約するから、販売時に棲(す)み分けが行われるはずだ。「S Work車両」に加算料金はない。「EX予約」「スマートEX」の指定席料金と同じで、どちらも会員割り引き料金だから、きっぷより若干の割引ともいえる。新幹線利用者を自社のオンライン直販に囲い込む役割にも見える。
JR東海の公式サイト「EX割引」「スマートEX」のページに「S Work席」が追加されている(リンク)。申し込みは会員1名分のみ。「EX割引」は年会費が必要で割引率は高い。「スマートEX」は年会費不要で割り引きは小さめ
なお、「S Work車両」のうち最新型車両「N700S」で運行される列車では、追加で特別なサービスがある。無料で貸し出しされるツールとして、膝にPCを乗せたい人向けの「膝上クッション」、作業をのぞき見されたくない人向けの「簡易衝立」、ノートPC用の「ACアダプタ」「小型マウス」、電子機器向けの「USB充電器」。これらは数に限りがあるので早い者勝ちだ。筆者はタッチバッドが苦手でマウスが手放せないけれど、うっかり荷物に入れ忘れるから助かる。
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