2015年7月27日以前の記事
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“中国依存”は大いなるリスク 日本の経営者が経済安全保障を重視しなければならない理由サイバースパイが日本を破壊する【後編】(5/5 ページ)

岸田文雄新内閣では新たに「経済安全保障」を担当する閣僚ポストが新設される。経済安全保障の重要性を指摘してきたのが経済ジャーナリストの井上久男氏だ。後編では日本の経営者に求められる経済安全保障への対応を聞く。

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中国による「見えない侵略」

 安全保障は陸・海・空の装備力だけでなし得るものだと従来は考えられていた。しかし、中国による「見えない侵略」は米国や日本、世界各国で進んでいると考えるのが自然だ。政府も、企業も、個人も、経済安全保障の視点で備えることが急務だと井上氏は訴える。

 「中国の考え方は戦わずして勝つ、いわゆる孫子の兵法です。戦う前に相手国の軍事機密を全部握る。相手国の技術力を使って、自国の軍事力を向上する。2000年前の孫子の兵法が今に生きているわけです。もしかすると時すでに遅く、中国は日本から奪うものなどないと思っているかもしれません。それでもどう備えていくのかを、今こそ考えるべきです」

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