コラム
「過去にセクハラされたから」と異動拒否 会社の適切な対応は?:Q&A 弁護士に聞く、現場のギモン(1/2 ページ)
従業員に部署異動を命じたところ、異動予定先の上司に以前セクハラをされたと言われました。会社としての適切な対応を教えてください。
連載:Q&A 弁護士に聞く、現場のギモン
働き方に対する現場の疑問を、岸田鑑彦弁護士がQ&A形式で回答します。回答を見るには、会員登録が必要です。「ITmediaビジネスオンライン 総務・人事通信」と合わせてお読みください。
Q: 従業員に部署異動を命じたところ、「異動先の上司から、私が新人社員研修のときに食事に誘われたことがありました。入社間もなかったので断れず2人で食事に行きました。研修最終日には交際を申し込まれましたがお断りしました。
その後、違う部署に配属されたのでその上司と連絡を取ることはありませんでしたが、今回の異動の内示が出て、当時のことを思い出してしまいました。今から考えると、上司がプライベートで食事に誘ったり、交際を迫ったりすることはセクハラですよね? そのような経緯もあるのでその部署には行きたくありません」と言われてしまいました。会社としてはこのまま異動を実行してよいでしょうか?
関連記事
- 「ゆるい大企業」という“沈みゆく船” 優秀な若手の早期離職はもう止められないのか
2019年に「働き方改革関連法案」が施行されたことを機に日本の労働環境は大きく変わった。長時間労働は是正され、有休取得率も改善した。その一方で、残業はないものの同時に成長に必要な経験を得づらい「ゆるい大企業」から優秀な若手社員が早期離職する現象が起きているという。 - NTT、居住地自由のテレワーク 出社マストの職種に不公平はないのか?
NTTは2022年7月から「リモートスタンダード」を導入した。リモートワークがデフォルトで、居住地の制限を設けないことが特徴だ。グループ全体での対象者は3万人とのことだが、出社マストの職種に不公平はないのだろうか? - 「発令がないから、これは休職ではない」──退職ぎりぎりまで休んだ社員の主張に、どう対応すべきか?
持病で退職ぎりぎりの日数まで休んだ社員に、もうすぐ休職期間満了になる旨を通知したところ「休職を発令されていない。休職という認識がなかった」との返事がありました。どう対応すべきでしょうか? - 「コロナが不安で、保育園を休ませたい」 特別に在宅勤務を認めるべきか?
従業員から、「子どもの保育園で新型コロナの感染者が出た。しばらく休ませたいので、在宅勤務にできないか」と相談があった企業。在宅勤務は実施していないが、このような場合は特別に在宅勤務を認めなければならないのだろうか? 弁護士が対応や気を付けるべき点について、解説する。 - 営業部長の“社内ダブル不倫”を、部下が密告──人事はどう対応すべき?
営業部員から人事部に「部長が部内でダブル不倫をしている。彼らと一緒に仕事をしたくないし、相手の女性が部内で優遇されている」と相談が──人事はどう対応すべきなのか? 弁護士が解説する。 - ミクシィ、フルリモート社員は約1割 8割超が”あえて出社”する理由とは
ミクシィは、従業員の生産性を最大化することを目的に、リモートワークとオフィスワークを融合した働き方「マーブルワークスタイル」制度を2022年4月に正式導入した。制度の導入から3カ月がたった7月現在、見えてきた成果と課題とは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.