えっ、会議室に駄菓子屋やDJブース? “たのしい”が集まったfreeeの新オフィス:オフィス探訪(3/4 ページ)
freeeは8月22日、東京本社オフィスを東京・大崎に移転した。敷地面積は旧オフィス(五反田)約2倍。一番のこだわりは社員の声を反映させた会議室だという。
大型スクリーンで大阪オフィスと常時つながる
もちろん、オフィスで提供するのは楽しさだけではない。オンライン商談や面接用にフォンブースを42台設置。tonari(トナリ、東京都渋谷区)が開発する、大型スクリーンを活用したオンライン会議サービス「tonari」も導入している。tonariは常時大阪オフィスとつなぎ、等身大の大きさでタイムラグなく会話ができるようにした。
遠方との会議はZoomなどの会議システムを都度つなげばいいのでは? その疑問に対し、辻本氏は「リモートワークを経験し、出社時のように気軽に声をかけられない点は非効率だと思っていました。『そういえば……』と思った時に『大阪の○○さん、ちょっといいですか』と気軽に声かけができる点が利点と感じています」と話す。
従業員の席を固定化したのも「コミュニケーションを円滑に図るためだ」と辻本氏。「フリーアドレスの場合は、その人がいるかを確認するためにどうしても1クッション必要となります。固定席にすることで、より気軽に声かけがしやすく、効率的に働けます」(辻本氏)
オフィスを巡って感じたことが、固定席なのに従業員の荷物がほとんどない点だ。デスクにはキャビネットもなく、紙の資料がほとんどない。その理由を広報担当者に尋ねたところ、「旧オフィス時代から資料は全てクラウドで管理しています。そのため、机に資料はなく、印刷機をたくさん用意する必要もありません」とその理由を説明してくれた。
執務室内には、フリースペースとしてキャンプ場やビーチを再現したエリアを配置している。これも従業員から出たアイディアだとか。これらの空席状況をリアルタイムで分かるようにセンサーを付け把握できるようにした。
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