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日本生まれのモスバーガー 「モス」は何から名付けたのか?その社名、間違えてはいけない!(2/2 ページ)

「モスバーガー」の1号店は1972年、東京・板橋区の成増にオープンした。外資チェーンの「日本初出店」ではなく、日本企業の、いわば「世界初出店」である。日本で生まれたブランドと知ると、「モス」の意味を不思議に感じる人もいるだろう。どんな経緯で「モス」になったのだろうか。

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 正解は(1)。「Mountain(山)」の「M」、「Ocean(海)」の「O」、「Sun(太陽)」の「S」から取って名付けられたものだという。

 「山、海、太陽」には、ぞれぞれ「山のように気高く堂々と」「海のように深く広い心で」「太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って」という意味が込められているのだと同社は説明している。

「実は後付け」気になるウワサを調査

 ところが、こうした由来を調べる中で、記者は気になるウワサに出会った。モスフードサービスが公式説明として採用している「山、海、太陽」説は実は後付けで、実際は「マーチャンダイジング・オーガナイジング・システム」から取ったというものだ。

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ウワサは本当なのか?(画像はイメージです。提供:ゲッティイメージズ)

 同社に問い合わせたところ、櫻田氏がモスフードサービスを創業する以前に立ち上げた「株式会社モス」の由来に関わっているという回答があった。櫻田氏が皮革問屋を退社後に、その経験を生かして革製品を販売していたという。

 「その頃、今後のビジネスへの夢を社名にと、『MOS(モス)』を自然を愛する想いを込めたマウンテン、オーシャン、サンとともにマーチャンダイジング・オーガナイジング・システムとの意味付けをしていたと聞いております。現在は、マウンテン、オーシャン、サンに統一しております」(広報担当者)

 同社は社名の由来について公式サイトなどを通じて発信しているが、「マーチャンダイジング・オーガナイジング・システム」や「株式会社モス」の記述は見当たらない。経営理念をより分かりやすく広めるための判断だろうか。

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