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天気に合わせた販促を強化するコカ・コーラが、「雨の日割り引き」をしない理由:“ウザイ広告”ではなく気の利いたサービス(2/3 ページ)
コカ・コーラは、天気による感情・行動の変化を活用した販促活動を強化している。しかし、雨の日に合わせた施策を実施していないという。なぜなのか。
「熱中症指数が高い日はポイント2倍」
夏の施策では、熱中症指数指数を活用している。熱中症指数は1〜5までの5段階で設定されており、4以上のときに「熱中症指数が高いので水分補給を心掛けましょう」というメッセージを配信。水分補給を促し、飲料の購入につなげる。
「熱中症の注意喚起に加えて『スタンプ2倍』の特典を併せて伝えることで、天気情報以上の価値が生まれると考えています。暑くなる前の午前中のうちにメッセージを配信することで、実際に暑くなって喉が渇いたときに『そういえばコークオンを使って飲み物を買うか』と思い出してもらうことができています。実際にこのメッセージを受け取ったユーザーは、受け取っていないユーザーと比較して約20%ほど利用が増えています」(宇川さん)
同様に気温が低く、降水が伴う寒い日は「ホットドリンク限定でポイント2倍」のキャンペーンを実施し、高い効果を実感したという。
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