外食チェーンの「朝食戦略」に触れて、気分は“パリジェンヌ”に:ITmedia ビジネスオンライン Weekly Top10
焼肉ライクの「朝焼肉セット」(580円)、なか卯の「250円の朝食」など、朝食に力を入れている外食チェーンを取材した。それぞれの朝食戦略とは?
ITmedia ビジネスオンライン Weekly AccessTop10
- 「外食テロで店がガラガラ」問題 スシローが訴えても“解決”できないワケ
- 「580円の朝焼肉」誰が食べている? 焼肉ライクが開店を“4時間”早めてまで始めたワケ
- なぜ、寝台列車みたいな格安ルームを? JR東グループが無人「スマートホテル」を開業した背景
- 管理職になりたくない理由 2位「仕事・残業が増える」、1位は?
- 「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
- 「サイゼは生活の一部」 4人家族がたどり着いた外食の“最適解”
- 負担に感じている税金 3位「所得税」、2位「住民税」、1位は?
- 好調の「すし居酒屋」チェーン どんどん増える「や台ずし」「杉玉」は何がすごいのか?
- 一人暮らしで妥協できること 「これはいらない」1位は?
- なか卯が今でも「250円の朝食」を提供している理由 ライバルは牛丼チェーンではなかった
ITmedia ビジネスオンラインにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia ビジネスオンライン Weekly Top10」。今回は2023年2月6日から12日までの7日間について集計し、まとめました。
先週、最も読まれた記事は、外食テロに関する記事だった。スシローを発端に、資(すけ)さんうどん、CoCo壱番屋や吉野家で撮影された迷惑動画が次々と拡散されるなど、外食テロが相次いだ。その結果、消費者がこうした飲食チェーンを敬遠し、店がガラガラになってしまうという二次被害のような状況が生まれてしまっている。
非常識な行為をした犯人が悪いのは言うまでもないが、記事ではある“共犯”の存在を指摘している。被害を受けた飲食チェーンに追い打ちをかけているのは誰なのか?
2位は焼肉ライクの朝焼肉に関する取材記事。同店では、580円の「朝焼肉セット」を20年8月から展開。朝焼肉セットを開始した背景や、利用者層、セット内容のこだわりを有村壮央社長を聞いている。
コロナ禍で時短営業を余儀なくされた際、“朝の営業”に活路を見いだすために始まった朝焼肉は、開始から2年半経った現在もリピート客を中心に支持されているという。コメント欄やSNSでは「値段も安いので助かります」「コスパに優れたありがたい存在」「近所にあったらめっちゃ行きたい」という好意的な意見が聞かれた。
10位にも、なか卯の「250円の朝食」に関する取材記事がランクイン。特筆すべきはその安さ。大手牛丼チェーン3社の朝食メニューを比べると「最安値」なわけだが、ライバルは競合ではないようで。あらゆるものの値上げが続く中、なぜこの価格で朝食を提供し続けるのか? そこには、同社が取り込みたいある客層と関係があった。
今日、朝ごはん食べましたか?
個人的な話になるが、親元を離れてから筆者は朝食をとる習慣がなくなった。しかし毎日出社していた頃、家を早めに出てパン屋で朝食をとるのが楽しみになっていた。なぜか夏より冬の方が頻度は高く、「今日行こう!」と決めた日はしっかり早起き。パリジェンヌを気取りながら、熱々のカフェラテと焼き立てのクロワッサンを食べた日は、朝からバリバリ仕事ができていた(ような気がする)。
基本リモートワークとなった現在、朝はなるべく寝ていたい、自分のためだけに作る気にならないと言い訳して、コーヒーか紅茶を飲む程度だ。通勤時間がなくなり余裕ができたというのに、この体たらくである。
外食チェーンの朝食戦略を通して、あの頃の特別な朝ごはんのワクワクを思い出した。明日は土曜日。早く起きて、パンを買いに行くことにしよう。気分はパリジェンヌだ。
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