2015年7月27日以前の記事
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三菱「アウトランダー」、2年連続最も売れたPHEVに 競争激化しても人気の理由意外な用途も(3/3 ページ)

日本自動車販売協会連合会が発表したPHEV部門の国内販売台数で、三菱自動車工業の「アウトランダーPHEV」が2年連続1位に選ばれた。トヨタ「プリウス」「RAV4」などのライバルがいる中、なぜ日本で最も売れたPHEVとなったのか。

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ライバル増加 トップ守れるか

 ただ、ここ数年、PHEV市場での競争は激化している。これまで主な競合といえば、トヨタ「プリウス」「RAV4」といった車種だったものの、トヨタが「ハリアーZ」、レクサスブランドからも「NX450h+」「RX450h+」といったPHEVを相次いで投入。マツダも「CX-60 PHEV」を発売した。

「プリウス」のPHEVモデル(左)、「ハリアーZ」(出典:トヨタ公式Webサイト)
「NX450h+」(左)、マツダの「CX-60 PHEV」(ともに出典は公式Webサイト)

 BEVやガソリン車と比較して、ライバルが少なかったともいえるPHEV市場。だからこそ、日本の自動車メーカー主要3社(トヨタ・日産・ホンダ)に総販売数で後塵を拝していた三菱が、下剋上できていた側面がある。だが、世界的なEVシフトの流れで、王者トヨタが「全方位戦略」(ガソリン車もBEVも強化する戦略)を採用。電動車事業を強化しており、アウトランダーの地位も以前ほど安泰とはいえないだろう。

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トヨタが全方位戦略を採用

 三菱広報は「これからは電動化が重要になってくる。これまで10年間、PHEV市場で積み上げてきたものをアウトランダーのブランド力を生かしながら、PHEV部門での3年連続1位獲得と、企業としての電動化も進めていきたい」と意気込んだ。

 PHEV市場において「4WDのPHEV」という立ち位置で存在感を発揮していたアウトランダー。2023年度も市場トップの座を守り抜けるか注目を集めそうだ。

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三菱自動車(提供:ゲッティイメージズ)
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