GW直前で販売好調のスーツケース 製造元に売れ筋モデルを聞いた:広報に取材(1/2 ページ)
ゴールデンウイークが始まるのを前に、スーツケースの販売が好調だ。老舗メーカーのエースと、新興メーカーで「レジェンドウォーカー」ブランドを手掛けるティーアンドエスに売れ筋商品を聞いた。
早ければ4月29日から大型連休、いわゆる「ゴールデンウイーク」(GW)が始まるのを前に、スーツケースの販売が好調だ。老舗メーカーのエース(東京都渋谷区)と、新興メーカーで「レジェンドウォーカー」ブランドを手掛けるティーアンドエス(埼玉県越谷市)に売れ筋商品を聞いた。
国産スーツケース「プロテカ」が売れ筋
エースの直近3カ月間(1〜3月)の売り上げは、前年同月比で264%増。売れ筋は機内持ち込みサイズだ。具体的な販売台数や出荷台数は明らかにしていないものの、売り上げを伸ばしているのが、「プロテカ」ブランドの製品だ。
プロテカは2005年に販売を始めた日本製トラベルバッグブランド。「Protect」(守る)、「Technology」(技術)、「ACE」(社名)の頭文字を組み合わせた造語で、同ブランドのハードスーツケースの全てを北海道内の工場で生産している。業界唯一の、航空会社による破損も保証対象内に含む3年間の無償製品保証も備えており、老舗メーカーの同社が誇る看板ブランドの1つだ。
売れ筋は「スタリアCXR」という商品。人気シリーズの後継として3月に発売した新モデルで、機内持ち込みサイズでありながら、37リットルという容量を誇る。機内持ち込みサイズのスーツケースの場合、32リットル前後が一般的とされているため、収納力が高いといえる。不意な走行を防ぐ特許取得の「キャスターストッパー」機能も備えている。コインロッカーに対応した小型モデルも販売している。
同社は販売好調の要因を「機内持込サイズで容量37リットルと、比較的荷物がたくさん入ることや、音を従来の3割軽減した独自開発のキャスター、キャスターストッパーなど、便利な機能が備わっているため」と説明。「メイド・イン・ジャパンの確かな品質と手厚いアフターケアも魅力的に映っているのではないか。鮮やかなカラーバリエーションで、見た目を気に入って購入されるユーザーもいる」とした。
販売好調を受け、同社は秋冬にかけてスーツケースの大幅な拡充を計画していることも明らかにした。プロテカブランドからは軽量スーツケース「トリアクシス」や、出張需要に向けたスタイリッシュな「トラクション」、フロントポケット搭載スーツケース「ポケットライナー2」などの新商品を予定しているという。
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