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部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」:「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/6 ページ)
部下が報連相しようとしたときの上司の何気ない「ある一言」が、部下の心を萎縮させているのだ。
上司の無意識な一言とは?
部下が報連相をしようとしたとき、あなたは次のような言葉を返したことがないだろうか?
「今、ちょっと忙しいんだけど」
いったん聞いてから、長くなりそうであればまだしも、最初から拒絶すべきではない。さらに、こんなことも言ってしまったとする。
「何でもかんでも報連相すればいいってもんじゃないから」
部下はよかれと思って報連相しているのに、このように言われたら一気に報連相する気を失うだろう。
「ちょうど来週会議があるから、その時でいい?」
私が最も気になる上司の切り返しがコレだ。「来週の会議でいい?」という言葉は、致命的だ。なぜ来週の会議まで待たなければならないのか? いま聞いてくれればいいじゃないかと思うはずだ。
しかも会議の議題が多いと後回しにされ、さらに「ごめんごめん、今回は時間がなくて。来月の会議でいい?」と先送りされることも多い。
タイパを重視する部下にとって、この「待たされ感」は耐えがたい。しかも、その間に問題が大きくなることもある。結果として部下は「報連相するだけムダだ」と思い込み、次第に報連相をしなくなっていく。
一度そう思い込んだ部下の心を、もとに戻すのは至難の業だ。上司は自分の言葉が部下に与える影響の大きさを、もっと考えるべきである。
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