調査リポート
女性IT人材、半数以上が「管理職を希望せず」 理由は?:パーソルHD調べ(2/3 ページ)
IT職の女性のうち、半数以上が管理職になることを望んでいない──そんな結果が、パーソルホールディングスが実施した「女性IT人材の就業に関する調査」で分かった。
IT職種を選んだ理由は?
男女での仕事内容に差があると感じるかという質問に対して、「業務量」「求められるスキル」「勤務時間」など15個の項目で、「どちらともいえない(差はない)」が最も多い結果となった。
一方で、IT職の女性は「評価」「昇進・昇格」「活躍のしやすさ」「給与」において、「男性の方が優位であると感じる」と回答した割合が高く、これは総合職の女性でも同様の傾向が見られた。
IT職の女性がこの仕事で活躍できるポイントとして、最も多かったのは「丁寧な仕事ができる」(29.1%)だった。次いで、「仕事を自分の裁量で判断できる」(26.0%)、「マルチタスクができる」(24.3%)が続いた。
性別によって仕事上で大変だと感じることについては、IT職の男女ともに「特にない」が半数を超えた。総合職と比較して割合が高いことから、IT職は性別によるデメリットを感じにくいと考えられる。
一方で、IT職の女性は「昇進・昇格しにくい」「家庭やプライベートとの両立が難しい」(同15.3%)、「評価されにくい」(13.6%)の割合が高いのに対し、IT職の男性は「精神的な負荷が高い」(18.7%)「業務量が多い/配慮されにくい」(14.8%)への割合が高かった。
現在の職種を選んだ理由について、IT職の男女ともに「高いスキル・技術が身につくと思ったから」「興味のある業界・業務内容だったから」「学んできたことや経験が生かせるから」がトップ3を占めた。
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