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マレーシア&カンボジアの「TSUTAYA」人気のヒミツは? 売れ筋を聞いた(4/6 ページ)

CCCが、アジア太平洋で「蔦屋書店」などの出店を重ねている。台湾12店舗、中国12店舗、マレーシア3店舗、カンボジア1店舗を展開し、開業時には行列ができることもあるという。現地では何が売れているのか。

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1号店は1000人の大行列、家族連れに好評

 「マレーシアでのターゲットは主に中華系、20〜40代の子どもを持つファミリー層で、児童書売り場を充実させています。さらに、各店の来店層に合わせて英語、中国語、マレー語、日本語の書籍をバランスよく展開しています」(上本氏)


1号店はマレーシア最大級の規模で児童書を扱う

 マレーシアの店舗はどこも想定以上の反響で、1号店では開業日に1000人以上の行列ができた。

 「東南アジアでは、『ツタヤ』のブランド認知は高くありません。ただ、日本の有名な書店が開業すると口コミで情報が広がっていたらしく、大勢の方が来店されました。ちょうど、コロナが収束しつつあったときで、外出したい気持ちが高まったタイミングと重なったことも影響したかもしれません」(上本氏)


マレーシア1号店の開業時、多くのお客が押しかけた

 マレーシアでは子どもに絵本を購入する文化が浸透しており、書籍のジャンルでは「児童書」が最も人気だ。中でも「英語の児童書」は、最も売れ行きが良いという。IP商材も好調で、特に日系の商品は飛ぶように売れているそうだ。

 「現地ではわれわれのような複合書店は珍しく、単なる本屋というより、時間を消費するようなライフスタイル提案型の設計が好評の理由かもしれません。実際、カフェに立ち寄って本を読んだり、交流を楽しんだりする方が多いですね」(上本氏)

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