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「静かな退職」を選ぶ若者に、どんな未来が待っているのか? 3つの“最悪なシナリオ”:「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/5 ページ)
なぜ人は「静かな退職」を選ぶのか。そしてこの働き方を選ぶとどうなるのか――。
なぜ「静かな退職」を選ぶのか? 3つの要因
そもそも、なぜ「静かな退職」という働き方を選ぶのか? その背景にはいくつかの要因があるようだが、私は次の3つが大きいと考えている。
第1に、過重労働と評価のアンバランスだ。どれだけ頑張っても報酬や評価が伸びず、疲労ばかり蓄積する。「これ以上頑張っても損だ」と感じる人は多いだろう。
第2に、キャリアの限界である。昇進する枠は限られ、給与も頭打ち。将来像を描けないなら、今以上に頑張る意味を見いだせない、という気持ちも分かる。
第3に、価値観の変化だ。昔と違って環境も大きく変化した。自己投資や副業を重視する人が増えている。会社を「生活費を得る装置」と捉えるようになってもおかしくない。
こうして「最低限で十分」という考え方が、本人の中で膨れ上がったのではないか、と私は考えている。
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