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「言ってもやらない部下」は“放置で正解”なのか?「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/4 ページ)

部下が動かないことに疲れ果て、そう考えたくなる気持ちは分かる。だが、そんなことをしたら「いなくても困らない上司」もしくは「いては困る上司」になってしまうだろう。ではどうすればよいか?

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タイプ別の正しい指導法

 それでは、4つのタイプ別に具体的な指導法を解説していこう。

 (1)のやる気が高く、能力も高い部下。このタイプには、サーバントリーダーシップが効果的だ。部下の自主性を尊重し、必要なときにだけサポートする。干渉は最小限にし、部下が自分で問題を解決できるようにするのだ。

 (2)のやる気が高く、能力は低い部下は、持続的な社員教育やトレーニングを提供する。社内の教材やトレーニングプログラムに参加させることで、部下のスキル向上をサポートするのだ。経験豊富な先輩社員をメンターとしてつけ、日々の業務でOJTを徹底させよう。

 (3)のやる気が低く、能力は高い部下はどうすべきか。能力とやる気について考えてみると、能力は一朝一夕では変わらない一方で、やる気というものは日々変動するものだ。

 だから、気を付けるべきは部下のやる気が低下しているときである。組織内に何か問題がある可能性が高いからだ。その要因を排除することでやる気は回復していく。外部コーチを招へいすることも検討しよう。

 (4)のやる気も能力も低い部下はどうすればよいか。このタイプには、支配型リーダーシップを適用しよう。支援ではなく、「命令」を主体としたリーダーシップである。

 「昭和のやり方だ」と批判されても、かまわない。

 部下に具体的な指示を与え、マイクロマネジメントを行うことだ。細かく干渉することで、「小さな成功体験」を積ませる。成功体験が部下の自信を高め、少しずつやる気を引き出していくのだ。

上司には3種類ある

 ここで上司を分類してみよう。上司には3種類ある。

  • いなくては困る上司
  • いなくても困らない上司
  • いては困る上司

 この3種類だ。

 「いては困る上司」は簡単だ。いるせいで、明らかに部下たちのパフォーマンスを落とす上司である。働き方改革時代だから、部下の意欲のみならず、会議だの面談だのといって、部下の可処分時間を必要以上に奪う上司は、いては困る。

 「いなくても困らない上司」は、先ほど述べた通り、部下を放置する上司だ。サーバントリーダーシップを勘違いし、何もしない上司である。

 「いなくては困る上司」になるには、このマトリクスを理解して、部下の特性に合わせて正しいリーダーシップを発揮できるようにすべきだ。

 やる気が高く能力も高い部下には支援型のリーダーシップを。やる気が高く能力は低い部下には教育とトレーニングを。やる気が低く能力は高い部下にはモチベーション回復の手立てを。やる気も能力も低い部下には支配型のリーダーシップを。

 このように使い分けられる上司こそ、「いなくては困る上司」なのだ。

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