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「ウソでしょ?」過去最高益なのに冬のボーナス減…… 知らないと損する、評価制度の3つの「共通点」「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/5 ページ)

会社は過去最高益なのに、自分のボーナスだけ減るのはなぜか――。その理由は「評価制度を理解していない」ことにある。成果・能力・情意の3基準を踏まえ、評価されるために必要な行動と考え方を解説する。

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評価制度とは「ルール」である ルールを知らずに野球はできない

 この30代社員には決定的な盲点がある。それは評価制度を全く理解していないことだ。

 会社の業績と個人の評価は別物である。そのルールを知らずに文句を言っても始まらない。

 評価制度とは何か。それはルールである。

 野球のルールをよく知らずに野球をやっても、評価されるはずがない。監督からスタメン選手として選ばれないだろう。ツーストライク後のバントがファウルになれば三振アウトだ。そのルールを知らずに「そんなのおかしい!」と抗議しても聞き入れてもらえない。

 会社の評価も同じだ。

 今期の方針を社長が発表し、上司もその方針に沿って「今期はこれをやってくれ」と伝えている。そしてMBO(目標管理制度)などを使いながら対話をしつつ、評価を決めていく。勝手に決めているわけではないのだ。

 問題は、この社員が評価制度を正しく理解していないことだ。

 社内のイントラネットを見れば評価制度について詳しく書かれている。なのに一度も見たことがないという。評価制度や今期の方針などをまるで頭に入れず、ボーナスのときだけ思い出したように「評価されてない!」と叫んでも仕方がない。評価される側が常に意識すべきなのだ。

 野球で例えるなら、ルールも知らずにプレーして、審判からアウトと言われて審判を責めるようなものだ。審判のせいにすべきではない。選手が常にルールを意識してプレーすべきだ。

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