「ワンチャン」「ガチで」……職場で使っていい? 上司の「歩み寄り」があぶないワケ:「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/4 ページ)
職場における若者言葉の実態とベテラン社員がどこまで使っていいのかについて、私の実体験も含めて解説する。
職場に浸透しつつある「若者言葉」の実態
近年、若者言葉の職場への浸透が加速している。かつては「仲間内だけで使うスラング」だったものが、今やチャットツールを通じて組織内に広がり、日常的な業務会話にまで入り込んでいる。
代表的なものを挙げてみよう。
「ワンチャン」――「one chance」を縮めた言葉で、「もしかしたらいけるかもしれない」というニュアンスで使われる。「ワンチャン、次の提案で受注できるかも」といった具合だ。
「秒で」――「すぐに」「即座に」を意味する。「秒でやります」「秒でできます」といった使い方が典型例だろう。
「神」――人や物事を最大限に称賛するときに使う。「この資料、神じゃないですか」「課長、神です」といった具合だ。
「尊い」――もともとはアニメやアイドルのファン文化から来た言葉だという。「感動的だ」「胸がいっぱいになる」といったニュアンスを持つ。使うなら「後輩がこんなに頑張っていて、尊い……」といったところだろうか。
「優勝」――「これ以上ない最高の結果・状態」を指す。「この弁当、優勝」「今日の商談、優勝だった」といった使い方である。
「詰む」――もともとは将棋の「詰み」から来ており、「どうにもならない状況」「八方塞がり」を意味する。「この仕事量、完全に詰んだ」と使うのだろう。
「事故る」――予期せぬトラブルが起きることを指す。「プレゼン中にPCが固まって、事故った」「商談で変な方向に話が進んで、事故った」といった使い方がされる。
「ガチで」――「本当に」「真剣に」を意味する強調表現。「ガチでやばい」「ガチで感謝してます」という使い方が典型だ。
「無理」――本来の「不可能」という意味ではなく、「衝撃的だ」「すごすぎて受け止めきれない」という感情表現として使われる。「この景色、無理……(=感動しすぎてどうしたらいいか分からない)」といった意味合いだ。これを知らないベテランが「できないってことか?」と真剣に受け取ってしまうと、お互い話がかみ合わなくなる。
「しか勝たん」――「これが最高だ」「これ以外は認めない」といった意味の最上級の称賛表現だ。「コンビニコーヒーはファミマしか勝たん」といった具合に使われる。
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