「日本の聖域」軽自動車に赤船来襲 BYDが199万円「新型EV軽」で仕掛ける一発逆転(2/4 ページ)
中国のEV大手BYDが海外メーカー初の軽EV「RACCO」を発売した。国の補助金適用で実質199万円という価格設定に加え、航続距離320キロやSDV機能など高級車並みの装備を投入。国産優遇の補助金ハンデを抱えながらも、狙うは既存の「ガソリン軽自動車」からの乗り換えだ。年間1万台の販売目標に向け、地方のディーラー網拡大で日本の「国民の足」市場へ挑む、過熱する軽EV生存競争の最前線を追う。
軽の常識を壊す「航続320キロ」 SDVと高級車装備がもたらす製品力
では、RACCOの車両としての実力はどの程度のものなのか。注目すべきは、これまで高級車や普通乗用車のEVにしか搭載されていなかった最新機能やサポートが、この軽自動車サイズに詰め込まれている点だ。
基本骨格には「Xパックアーキテクチャー」と呼ばれる独自の車体構造を採用し、バッテリーを車体構造の中核に据え付けることで強度と安全性を飛躍的に高めた。車内空間は天井が高く広々とした「スーパートールタイプ」とし、光を感知して後席の電動スライドドアが自動で開く最新のセンサー装置を標準装備した。
さらに画期的なのは、車載ソフトウェアをインターネット経由でアップデートできるSDV機能を内蔵している点だ。購入後もスマートフォンと同様に最新システムへ更新され、常に最新の制御プログラムで運転できる。
最大のアピールポイントであるバッテリー性能は、満充電で320キロメートルを走行できる自社製の高性能リチウムイオン電池(リン酸鉄リチウム)を搭載。急速充電器を使えば最短34分で充電が完了し、家庭用コンセントからの充電にも対応する。さらに一般保証(6年間15万キロ)とバッテリー保証(8年15万キロ)というサポート体制を付与し、品質への絶対的な自信を示している。
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