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「保安検査の長い列」と「人手不足」をどう解消する? フランクフルト空港におけるAI時代の空港DX(2/4 ページ)

4月に開業したフランクフルト空港の第3ターミナル。IT技術やAIを導入し、顧客体験の向上や業務効率化を行っている。どのような技術を導入し、「止まらない空港」を実現しようとしているのか?

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旅客・セキュリティ・導線を全面刷新し、「止まらない空港」へ

 飛行機に乗る際、避けて通れないのが空港での保安検査だ。都市部の空港では保安検査に長い列ができ、待たされることにストレスを感じる利用客も少なくない。


フランクフルト空港の第3ターミナルで使用されているセキュリティスキャナー(出典:ローデ・シュワルツ・ジャパンのプレスリリース)

 フランクフルト空港を運営する独Fraport(フラポート)のフリッツ・オスワルド氏(Senior Vice President IT Infrastructure and Services)は、第3ターミナルの保安検査場において「スムーズな旅客ハンドリングに重点を置きました」と説明する。

 「保安検査場ではノートPCなどの電子機器やペットボトルをカバンから取り出す必要がなく、手荷物をトレーに乗せるだけでそのまま通過できます。また、通り抜けるだけの新たなスキャナーもテスト中です。保安スタッフが、乗客に金属片が付着していないかを調べるのも簡単になりました」


保安検査では水は2000ミリリットルまでカバンに入れたまま持ち込める(筆者撮影)

 オスワルド氏は「保安検査でストレスを感じてほしくないですし、多くの時間を費やしてほしくありません」と強調する。新たに導入したCTスキャナーで検査するほか、保安検査のチェックポイントを集約。乗客がスムーズに検査を通過できる仕組みを整え、待ち時間の短縮と検査業務の効率化を図ったという。


第3ターミナルにあるセルフチェックイン機は多言語に対応しており、乗客自ら、搭乗手続きができる(筆者撮影)

 また、乗客自ら搭乗手続きできるセルフチェックイン機や、自動手荷物預入機も最新モデルを導入。日本語は未対応だが、ドイツ語、英語、中国語など多言語に対応している。

 これらのインフラを航空会社にかかわらず共通にしたことで、利用客はどの航空会社でもチェックインや荷物の預け入れができるようになった。カウンターへの依存度を軽減させたことで、空港と航空会社の両方がスペースと人員を柔軟に割り当てられるようになり、ターミナル全体の利用効率も向上したという。


セルフチェックイン機で搭乗手続きをする乗客(筆者撮影)

 ロボットも積極的に活用している。保安検査後のショッピングエリアでは、案内用のサービスロボットが稼働。トイレや搭乗ゲートの場所を尋ねると、ロボットが目的地まで先導してくれる。ほかにも、清掃ロボットに加え、介助を必要とする乗客を支援する自律型車椅子の実証実験をしており、利用客のサポートとスタッフの負担軽減を目指している。

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