今日から始めるデジカメ撮影術
第113回 ガラスと反射の関係(1/3 ページ)
寒い季節は夜景や夕焼けがきれいである。日が短い分、早くから夜景を楽しめるし、空気が澄んでて風が乾いてるので遠くまできれいに見渡せる……でも寒い。
寒いときはビルの中から外を眺めよう、というわけで、ガラス越しに撮る話をするのである。
ガラス越し撮影の秘密兵器
ガラス越しに撮影すると、だいたいにして、部屋の中の照明やら何やらがガラスに写り込むのである。
こんな風に写り込む。ガラスに反射した自分が写ってては元も子もない。
なぜ写り込むかというと、室内の外に比べて明るいところ(上の例を見ても、銀色のカメラや肌色、服の白いところなど明るい部分が写り込んでいるの分かる)がガラスに反射してレンズに入っちゃうからである。
光りを反射してると思えばいい。
ではどうすれば写り込まないか。ガラスに光が反射してレンズに入っちゃうのなら「ガラスに反射した光がレンズに入らないようにすれば」いい。一番簡単なのが、腕を伸ばして「レンズの先をガラスに密着させる」。そうすれば光が紛れ込む余地はなくなる。
そうして撮ったのがこれ。ほぼ映り込みはなくなった(「ほぼ」だけどね)。でもこの方法だと、ガラス面とレンズ面が平行になる、つまり、上下左右の構図の自由度がなくなる。
次の手は「光源を見つけて、それがガラスに反射しないよう邪魔する」という手である。天井の光源が写り込むのなら、レンズの上にひさしのように紙や雑誌をかざして光が写り込まないようにする、服が写るのなら黒い服を着る、という感じで邪魔な光をつぶしていくのだ。これは結構使える手。
もうひとつ、PLフィルタ(水族館で水面越しに撮影するときに使いました)を使う手もあるが、これは写りが暗くなる、コンパクトデジカメだと使えない、ガラス面の場合完璧に反射光を防げるわけじゃない、数千円はする、という欠点がある。
で、今回は数百円で済む手を紹介するのである。
それは、「ゴム製のレンズフード」を使う方法だ。
大きなカメラ店にいくと売ってる。普通のレンズフードはプラスティック製で、斜めから入る余計な光をカットするもの。でもゴム製の製品もあるのだ。ゴム製だと使わないとき畳んでおけるというメリットもあるが、それより「やわらかい」のである。やわらかいので、フードの先をガラスに押しつけてやれば、こんな風に斜めからの撮影も(ある程度は)可能になるのである。こうすれば余計な光が入らないので、ガラス越し撮影の時、超便利なのだ。
ガラスとレンズの隙間を防ぐだけでこれだけ写りが変わるのである。欠点は、フードの端が写り込みやすい関係で、広角では使いづらいこと。ただラバーフードには種類がたくさんあるので、選び方次第である。
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